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中之島美術館のフェルメール展へ。《真珠の耳飾りの少女》と、フリーレンの奇跡のコラボに心奪われた話

先日、中之島美術館で開催されているフェルメール展に行ってきました。
念願だった《真珠の耳飾りの女》の本物を目の当たりにし、その圧倒的な空気感と油彩画が放つ美しさにすっかり魅了されてしまいました。

そんな興奮冷めやらぬなか、会場で出会ってしまったのが、『葬送のフリーレン』とコラボしたこちらのイラストです。

ひと目見た瞬間、「マッチしすぎていて、本当に美しい……!」と心をつかまれました。本家の《真珠の耳飾りの女》と同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上かもしれないと思ってしまうほど、私にとっては衝撃的な出会いでした。
では、このフリーレン版のイラストは、いったい何がこんなにも魅力的なのでしょうか? 本家と比較しながら考えてみました。

1. 水彩画風の淡いタッチと柔らかな色彩
本家本元が油彩画であり、筆跡がほとんど残らない滑らかな質感で描かれているのに対し、こちらは水彩画っぽく、全体に淡いニュアンスが漂っています。この優しいタッチが、フリーレンの持つどこか儚げで透明感のある雰囲気にぴったりです。
また、服の色にも違いがあります。本家は落ち着いた茶色ですが、このフリーレン版では少し黄色っぽくアレンジされており、温かみのある優しい印象を与えてくれます。 

2. 「艶っぽさ」の絶妙な引き算
フェルメールの作品といえば、何といっても光の粒を表現する「ポワンティエ」が最大の魅力です。あの独特の描写が生み出す、息をのむような生っぽさや艶っぽさは、観る者を惹きつけてやみません。
しかし、このフリーレン版には、そうした生々しい艶っぽさはあえて消されているように感じます。
……でも、よく考えてみたら、もしこの絵に本家のような艶っぽさがあったら? ――それはきっと、私たちが知っているフリーレンではなくなってしまいますよね。 
だからこそ、この「艶っぽさをあえて削ぎ落とした表現」こそが正解なのだと思います。キャラクターの純粋さや可愛らしさを損なわない絶妙なバランスで名画に溶け込んでいるからこそ、これほどまでに私たちの胸を打つのではないでしょうか。

まとめ
名画の持つ圧倒的な構図やモチーフの美しさをリスペクトしつつ、キャラクターの空気感へと見事に昇華させたこのコラボレーション。
アートとして純粋に素晴らしいのはもちろん、「フリーレンがこの世界にいたら本当にこんな風に絵画のモデルになりそうだな」と思わせるような説得力がありました。
フェルメール展という特別な空間で、こんな素敵な1枚に出会えて本当に良かったです。